
| 『北海道スポーツ界の現状』 |
例会プログラム 2002年9月20日
(財)北海道体育協会専務理事 高橋 茂
(財)北海道体育協会は、昭和7年9月25日に北海道体育会という名称で、本道のスポーツ界を統括する団体として設立されました。設立の契機は、この年の8月にロサンゼルスオリンピックが開催され、南部忠平さんが陸上三段跳びで世界新記録を樹立し見事金メダルを獲得されました。これが大きな刺激となって北海道体育会が設立されたといわれています。
この法人は、北海道内のスポーツ団体を統括し、本道のスポーツを振興して、道民の体力向上とスポーツ精神の普及を図ることを目的としています。
スポーツというと、他者と体力・精神力の限界まで競うというイメージがありますが、それはまさにオリンピックや世界選手権などの競技スポーツであります。我々には我々に合ったスポーツがあり、それをいつでも気楽に楽しむ、これが生涯スポーツであります。この振興をどう進めるかということですが、第一に、道民がスポーツに親しむ環境づくりであり、具体的には「総合型地域スポーツクラブ」の設置展開であります。第二に、スポーツに対する意識改革であります。スポーツは楽しく、自らが自分の体力や嗜好に合ったスポーツを見つけ、気軽にやる習慣をつけることであります。
本道スポーツ界には大変多くの課題があります。国体の成績は年々下降気味です。今年の中体連、インターハイを見ると冬季以外の競技でも本道の中・高校生は大変活躍しておりますが、多くは高校卒業後、中央の大学に進学し卒業すると本州の企業に就職するという状況です。つまりスポーツ選手を受入れてくれる企業が北海道では少なくなってきているということです。北海道の経済状況を考えると、当分このような企業スポーツの不振が続くのかと大変不安に思っております。やはり本道で育った選手は本道に居住し活躍して欲しい、これが私どもの切なる願いです。
次に、総合型地域スポーツクラブでありますが、構想としては素晴らしいことなのですが、この設置推進の原資は色々と論議のありましたスポーツ振興くじ「toto」が充当されております。
コンサドーレ札幌の不振もあり道内の売上が思うように伸びておりません。「toto」の売上が伸び、総合型の設置がどんどん進む、そうなってくれればという希望であります。
さて、総合型でありますが、立ち上げから3年間、その後2年間財政的支援がありますが、その後は会員の会費で運営するということになっており、今後の大きな課題といえます。スポーツ界もこれまで何でも官主導型であったとも思いますが、これからは民間主導型に転換する時期にきていることを強く感じております。
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